
「ハンドドリップって、なんだか難しそう…」
「道具を揃えるのが大変そうだし、私には無理かも…」
ハンドドリップに興味を持ってくださったあなたは、もしかしたらそんな風に感じているかもしれません。
でも、安心してください。ハンドドリップは、驚くほどシンプルで、誰でも簡単にはじめられます。
必要な道具はたったの4つ。しかも、その多くは100円ショップや身近な雑貨店、もちろんネット通販でも手軽に揃えることができます。
この記事では、「何から揃えればいいの?」という器具選びの疑問から、誰でも美味しく淹れられる3つのステップまで、丁寧に解説していきます。
この記事を読み終える頃には、あなたもきっと、自分だけの特別な一杯を淹れてみたくなるはずです。
Contents
これだけあればOK!最初に揃えたい基本の器具4選

まずは、ハンドドリップに最低限必要な4つのアイテムをご紹介します。
高価なものである必要は全くありません。シンプルで使いやすいものを選びましょう。
1. ドリッパー
コーヒーの粉を入れてお湯を注ぐ、ハンドドリップの心臓部です。
素材(プラスチック、陶器、ステンレスなど)や、底の穴の数で味わいが変わりますが、初心者はまず、安価で扱いやすいプラスチック製の1つ穴か3つ穴タイプがおすすめです。
おすすめブランド: HARIO(ハリオ)、Kalita(カリタ)、Melitta(メリタ)
選び方のポイント: まずは1〜2杯用の小さいサイズから試してみるのが良いでしょう。
▼ 迷ったらコレ!最初の一つにおすすめのドリッパー
HARIO V60 透過ドリッパー 01 クリア: 世界中のバリスタに愛用されている定番モデル。円すい形で、スパイラルリブ(内側の溝)が特徴です。
スッキリとした味わいになりやすく、お湯を注ぐスピードで味をコントロールする楽しさも味わえます。
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* [楽天市場でチェック](https://search.rakuten.co.jp/search/mall/hario+v60+01/)
2. ペーパーフィルター
ドリッパーにセットして使う、紙製のフィルターです。コーヒーの粉を濾し、雑味のないクリアな味わいにしてくれます。
選び方のポイント:必ずドリッパーのメーカーとサイズに合ったものを選びましょう。
パッケージに「ハリオV60用」「カリタ101サイズ用」のように書かれています。間違えると、うまくはまらないので注意してください。
3. サーバー
淹れたコーヒーを受けるためのガラスやステンレス製のポットです。
選び方のポイント:目盛りがついているガラス製のものが、淹れた量が一目でわかって便利です。
もちろん、最初はご自宅にあるお気に入りのマグカップに直接ドリップしても全く問題ありません。
4. ケトル(やかん)

お湯を注ぐための道具です。普通のやかんでも淹れられますが、お湯を細く、静かに注げる「細口ケトル」があると、味わいが格段に安定します。
選び方のポイント:最初は高価な温度設定機能付きのものではなく、1,000円〜2,000円程度で買えるシンプルなもので十分です。
この道具ひとつで、コーヒーを淹れる所作がぐっと本格的になり、楽しさも増しますよ。
▼ はじめての細口ケトルにおすすめ
Hario V60 Drip Kettle "Air": なんとプラスチック製で非常に軽く、扱いやすいのが特徴です。
「まずは形から入ってみたいけど、本格的なケトルは少し高い…」と感じる方にぴったり。驚くほどお湯が細く注げるので、きっと感動するはずです。
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【初心者でも絶対美味しくなる】簡単3ステップ!ハンドドリップの淹れ方

器具が揃ったら、いよいよ実践です!ここでは、誰でも失敗しない基本的な淹れ方をご紹介します。
使用する豆の量:コーヒーカップ1杯(約180ml)あたり、コーヒー粉10gが目安です。スタバも推奨していて、これを基準に好みを探すとよいでしょう。
step
1準備 - フィルターをセットし、粉を入れる
1. ペーパーフィルターの接着部分を互い違いに折って、ドリッパーにぴったりとセットします。
2. サーバー(またはマグカップ)の上にドリッパーを乗せます。
3. 計量したコーヒー粉をフィルターに入れ、ドリッパーを軽く揺すって表面を平らにならします。
ポイント:この時、沸かしたてのお湯で一度フィルター全体を濡らす(リンスする)と、紙の匂いが取れ、器具も温まるのでおすすめです。リンスしたお湯は、必ず捨ててください。
step
2蒸らし - コーヒーの心を開く30秒
ここが一番大切なポイントです!
1. お湯(90℃〜95℃が理想。沸騰して一呼吸置いたくらい)を、粉の中心から外側に向かって、粉全体が湿る程度にゆっくりと注ぎます。
2. そのまま30秒ほど蒸らします。
新鮮な豆の場合、この時に粉がふわーっとハンバーグのように膨らみます。これは、豆から美味しい成分を引き出すための準備運動のようなもの。コーヒーの豊かな香りが一気に立ち上る、至福の瞬間です。
step
3抽出 - 「の」の字を描くように
蒸らしが終わったら、いよいよ抽出です。
1. 中心から「の」の字を描くように、ゆっくりとお湯を注ぎます。量は500円玉くらいの円を描くイメージで。
2. サーバーの目盛りで抽出したい量に達したら、ドリッパーにお湯が残っていても、サーバーから外して完成です。
ポイント
- お湯は数回に分けて注ぎましょう。(例:3回に分けて注ぐなど)
- フィルターの側面に直接お湯をかけないように注意しましょう。
- 最後まで抽出しようとすると、雑味が出てしまうので、目的の量に達したら潔く切り上げるのが美味しく淹れるコツです。
まとめ:あなただけの「最高の時間」を、今日から
ハンドドリップは、決して難しい専門技術ではありません。
ほんの少しの手間をかけるだけで、いつものコーヒーが、忘れられない特別な一杯に変わる。そんな魔法のような体験です。
今回ご紹介した道具とステップで、ぜひ、あなただけの「最高のコーヒー時間」をスタートしてみてください。
豆の種類を変えてみたり、淹れ方を少し変えてみたりするだけで、味わいが無限に広がっていく楽しさも、きっと感じられるはずです。
まずは一杯。あなた自身のために、丁寧にコーヒーを淹れてみましょう。きっと世界が広がりますよ!